アルジェリアに亡命したフランソワ4世がまず最初に直面したのは階級問題だった。
アルジェリアでは主に、フランス本国から逃げてきた貴族、植民者、黒人奴隷に階級が分かれており、この3つの勢力の対立が激しかった。
植民者と黒人奴隷の間には労働問題、貴族と植民者の間には権益問題、黒人奴隷と貴族の間には宗教問題。
どれも簡単には解決できない問題であった。
早速、フランソワ4世は黒人奴隷の支持を受けるために人件費の最低金額を上げることを国王権限で決定。黒人奴隷からの支持は得たが、これに大反対したのが植民者達であった。
彼らにとって人件費が上がるのは利益が減るのと同じ。反対するのは当たり前であり、これを解決しなければアルジェリア内での政治は上手くいかない。
フランソワ4世は悩んだ。植民者に増えた人件費分の金を払うことも考えたが、国庫には金がない。
仕方なくフランソワ4世は他国に借金。戦争に負けたフランス王国に金を貸す国はいないと思われていたが、フランス王国への接近を目論んでいた
五国協商の国々が金を貸した。
こうして金が手に入ったフランソワ4世だったが、植民者への援助に貴族が猛反発。貴族と植民者の間には権益問題があったからだ。
もう後がないフランソワ4世は仕方なく自分に従わない貴族の階級剥奪を国王権限で決定。
フランソワ4世は貴族たちから批判を受けたが、躊躇なく自分に従わない貴族の階級を剥奪していった。
こうして貴族の数は減り、貴族勢力の力が弱まったため、フランソワ4世は植民者達に資金を援助することに成功。
更に、国王は国王権限で信教の自由を保証。キリスト教勢力とイスラム教勢力の争いは一旦沈静化した。
依然として財政難に振り回されるが、大きな進歩と言えるだろう。