概要
1810年から3年間続いたアステーカ独立戦争の後、スペインとセビリア条約を交わし独立を勝ち取った。独立戦争の際にアステーカ帝国の末裔であるクアウテモック9世が中心となっていたため、彼がアステーカ皇帝に即位し、名目上アステーカ帝国が復活した。独立以降、テスカトリポカ外交と呼ばれる消極的対外政策を旨としてきた。ガルメンディア首相の支持が熱烈なものになると、クアウテモック13世は帝国の共和化を提案し、国民投票で可決されることでテノチティトラン区を除き帝国は共和政に移行した。
国家元首
首相が国家元首を担っている。現在の首相はデメトリオ・ガルメンディア・カルドナ。
行政
議院内閣制により、首相と諸大臣による内閣が結成される。故に、内閣府が事実上の行政府である。
立法
三院制を採っており、アステーカ国会は公選の下院(定数650)と上院(定数104)並びに非公選の元老院()が存在する。下院と上院は合わせて国民議会とも呼ばれる。基本的に立法を行うのは国民議会であり、元老院がそれを認可する形である。元老院で否決された法案は国民議会差し戻しにより成立させることも可能だが、元老院の権威性ゆえに法案修正を行うことが多くある。元老院も権威を失墜させないために積極的否決をすることは少なく、これは権威の見えざる手とも称される。
司法
裁判所は設置されているものの、違憲立法審査権などの他国の最高裁判所の持つ権利は元老院が有しており、元老院が非公選であることもこれが要因である。
経済
アメリカ大陸では西連に次いで第二位の経済規模を有している。カリブ海沿岸地域を中心にして油田が多く、国営石油会社のビクターヘイルを中心とした石油が大きな外貨獲得源になっている。鉱物では銀やオパールの産地としても中世から世界的に有名である。電線に使える銅はグルポ・メヒコが採掘している。ほかにも水産業や観光業、製塩やビールなどが大きな外貨獲得源になっている。また、20世紀前半より工業化が進んでおり、自動車や製鉄、家電製品の生産などが盛んである。おもな貿易相手国は西連、日本、カルマルなど。
外交
建国以来、テスカトリポカ外交と呼ばれる消極的外交政策をとってきた。しかし、ガルメンディアが積極外交を打ち出し、日栖不可侵条約やコミンテルンの参加などを行った。現在は世界共和国同盟を主軸とし、各国とも関係を構築している。
軍事
選抜徴兵法に基づいて75万人の現役兵と1000万人の予備役を有する。