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kingzeputozeta 2021年09月22日(水) 03:48:00履歴
T-70主力戦車 | |
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要目 | |
全長 | 10.8m |
全幅 | 3.5m |
全高 | 2.5m |
重量 | 48t |
速度 | 60km/h(整地) 40km/h(不整地) (いずれも最大戦闘重量時) |
乗員 | 3名 |
搭載兵装 | 48口径120mm滑腔砲 12.7mm重機関銃(砲塔上面) 7.62mm機関銃(主砲同軸) |
エンジン | 1000馬力ディーゼル |
T-70はその主砲に48口径120mm滑腔砲「TG-63」を採用している。TG-63は「HT-64」重戦車で初めて採用された主砲である。その装甲貫徹力はRHA換算で、硬化鋼製弾芯の「APDS-63」APFSDSを使用すれば2000m先で240mm、タングステン製弾芯の「APDS-65」APFSDSを使用すれば2000m先で320mmとされる。この他、成形炸薬弾である「SC-63」HEATを使用すれば距離に関係なく420mmのRHAを、多目的成形炸薬弾である「SCMP-68」HEAT-MPを使用すれば距離に関係なく500mmのRHAを貫通できる。また、破片効果榴弾である「HE-63」を使用することができ、これは600~2000の数の破片を生成し、ソフトターゲットを破壊する。
副兵装としては砲塔上面に12.7mm重機関銃、主砲同軸に7.62mm機関銃が装備されている。重機関銃は車内から遠隔操作することも可能である。
副兵装としては砲塔上面に12.7mm重機関銃、主砲同軸に7.62mm機関銃が装備されている。重機関銃は車内から遠隔操作することも可能である。
視察装置としては、車長用照準潜望鏡、砲手用照準潜望鏡、砲手用直接照準装置、操縦手用潜望鏡が用意された他、車長と操縦手はハッチから身を乗り出して周囲の光景を確認することもできた。また、これらの視察装置は500m先の戦車大目標を識別可能なアクティブ・パッシブ兼用の赤外線暗視装置と赤外線・白色光兼用の投光器が用意されるなど、夜間戦闘にも対応していた。この赤外線暗視装置は、野外での戦闘においては、星や月の微弱な光を増幅して、天気が悪くそれらが利用できない場合は、赤外線投光器を用いて目標を発見することができた。
砲は数ミル単位で安定化されており、ある程度車体の挙動に影響されず、目標に主砲の照準を保持することが可能だった。射撃管制は、アナログ式弾道計算機が行った。レーザー測距装置とアナログ式弾道計算機を連動させることで、従来のパットンシリーズのような戦車よりも遠距離砲撃戦性能が上昇した。ただし、レーザー測距装置の信頼性に問題があったため、T-70では従来同様のステレオ式測距装置も併設されており、これを使用する場合は、目標との距離は手動で入力することとなる。
砲は数ミル単位で安定化されており、ある程度車体の挙動に影響されず、目標に主砲の照準を保持することが可能だった。射撃管制は、アナログ式弾道計算機が行った。レーザー測距装置とアナログ式弾道計算機を連動させることで、従来のパットンシリーズのような戦車よりも遠距離砲撃戦性能が上昇した。ただし、レーザー測距装置の信頼性に問題があったため、T-70では従来同様のステレオ式測距装置も併設されており、これを使用する場合は、目標との距離は手動で入力することとなる。
T-70は仮想敵の戦車が装備するいかなる砲にも抗堪する防御力を実現するため、複合装甲を採用している。この複合装甲は通常の高強度鋼の他、重量に対する防御効果に優れたグラスファイバー、非常に硬度が高く運動エネルギーの吸収に優れたセラミックを組み合わせたものとなっている。6角形のハニカム構造を持つグラスファイバー製の型にセラミックを流し込んだものを、高強度鋼でサンドイッチして製造される。これによって、砲塔正面は運動エネルギー弾に対して360mm、成形炸薬弾に対して540mm、車体正面は運動エネルギー弾に対して300mm、成形炸薬弾に対して450mmの防御力を発揮する。
さらに、成形炸薬弾に対する防御力を向上させるため、「RA-70」爆発反応装甲を装備することができる。RA-70は敵成形炸薬弾の直撃を感知し、鋼板の裏の爆薬を起爆、鋼板を射出し、メタルジェットを拡散させてしまうことで、被害を抑える。1970年時点ではAPFSDSのような断面積の小さな目標を検知することができないため、運動エネルギー弾の迎撃は難しいが、実現のために研究開発が続けられている。
乗員配置は、砲塔に車長、砲手、装填手、車体に操縦手が搭乗する従来と同様の方式である。
さらに、成形炸薬弾に対する防御力を向上させるため、「RA-70」爆発反応装甲を装備することができる。RA-70は敵成形炸薬弾の直撃を感知し、鋼板の裏の爆薬を起爆、鋼板を射出し、メタルジェットを拡散させてしまうことで、被害を抑える。1970年時点ではAPFSDSのような断面積の小さな目標を検知することができないため、運動エネルギー弾の迎撃は難しいが、実現のために研究開発が続けられている。
乗員配置は、砲塔に車長、砲手、装填手、車体に操縦手が搭乗する従来と同様の方式である。
T-70では、従来のパットンシリーズが搭載していたようなアルミ合金製ディーゼルエンジンを基に高出力化を図った新型エンジンが搭載されている。このエンジンは最大1000馬力の出力を発揮することが可能で、凡庸な性能ながら燃費・信頼性・整備性に優れている。変速機には従来のようなマニュアルトランスミッションではなく、セミオートマチックトランスミッションを採用している。変速機は前進4段、後進2段という構成で、整地においては時速60kmでの前進と時速25kmでの後退が可能である。また、T-70では砂漠での運用も考慮され、2重のエアフィルターによって大半の粒子を除去可能となり、砂塵の多い地域での信頼性が特に向上している。
CEVはCombat Engineer Vehicleの略。直訳すると「戦闘工兵車両」で、ドーザーと180mm破砕砲を搭載する。180mm破砕砲は2500m先まで粘着榴弾を射出することができる。
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