F-7
要目
全長21.5m
全幅11.7m
全高6.2m
重量11000kg(空虚重量)
19000kg(最大戦闘重量)
速度最高マッハ2.4
乗員2名
固定武装25mm6砲身ガトリング砲
エンジン大出力ターボファンエンジン×1(アフターバーナー使用時推力111kN)

概要

F-7前線戦闘機は大西洋連合国空軍が運用する前線戦闘機。従来のF-1、F-5前線戦闘機を代替する前線戦闘機として開発が進められ、結果として、非常に先進的な機体となった。しかしその一方で、従来よりもかなり大きい機体は前線戦闘機としての運用上様々な制約をもたらしうるため、F-7を補完する機体として新たにF-9前線戦闘機が開発されることとなる。

開発経緯

F-7は高性能化する日本製戦闘機やロシア製戦闘機との交戦を視野に入れ、「1.マッハ2以上での超音速飛行能力」「2.スパロー中距離空対空ミサイル4発の運用能力」「3.従来よりも長い航続距離」を要求された。一方で、空軍上層部の多くはこの「スパロー」中距離空対空ミサイルの性能に懐疑的(実際に当初のミサイルの信頼性は低かったが、それ以上に、パイロットが敵機の撃墜を目視で確認できない点が空軍上層部の不信につながったとされる)で、また視程内攻撃兵器である「コブラ」短距離空対空ミサイルは当時まだシーカー技術が低く、敵機の背後を取らなければミサイルを誘導することができない状態であったため、本機には同時に高い格闘戦能力が要求された。最終的にコンベア社の案が正式採用されて、「F-7」として就役した。

能力

兵装
F-7は固定兵装として機体右側面に25mm6砲身ガトリング砲を備えている。従来の戦闘機が搭載する20mm口径のそれと比較して、格段に破壊力が増している。これは、一瞬の交差時間に射撃を行って敵機を撃墜する必要がある超音速戦闘機同士の空中戦を想定したものである。弾薬は最大800発搭載可能で、徹甲焼夷弾と焼夷榴弾を組み合わせた弾薬ベルトを使用する。発射レートは毎分4500発と非常に高速で、ガス圧によるスピニングアップを行うため発射ボタンを押してから発射されるまでのタイムラグがほとんどなく、なおかつ単純で軽量な機関砲システムとなっている。

(25mm6砲身ガトリング砲)

ハードポイントは片方の主翼に4か所、左右合計で8か所と、胴体に「スパロー」中距離空対空ミサイル専用のものが4か所、そして胴体中心線上にもう1か所設けられている。ハードポイントには、「コブラ」短距離空対空ミサイル、「スパロー」中距離空対空ミサイル、500ポンド、1000ポンド、2000ポンド、5000ポンドの各種通常爆弾の他、それらの爆弾の設計を基にした対人/対車両用クラスター爆弾、対戦車用クラスター爆弾、さらには「ブルドッグ」対地/対艦ミサイル?「ネメシス」滑走路破壊爆弾?などの特別な兵器を装備することができる。
アビオニクス
対空捜索レーダーとして搭載される「アレス」は直径80cmのパラボラアンテナを持つ比較的大型のレーダーである。このレーダーは上方の敵機を60km先から捕捉する能力を持っており、これと「スパロー」中距離空対空ミサイルを組み合わせることで、敵機を視程外から撃墜することを目指していた。しかし、レーダーの反射波処理の精度が低かったため、後席に座るレーダー担当士官はほとんど生の反射波から敵機を見つけ出す「職人技」を強いられた。
機体・エンジン
F-7は設計当時の50年代末期としては比較的先進的だった無尾翼デルタ翼型式を採っている。デルタ翼により従来の可変翼の問題点であった構造的な弱さを克服でき、これによりより鋭く後退角を取ることが可能で、速度性能に優れる。また、翼面積を大きく取ることができるため、翼面積当たりの荷重が小さくなり、結果として高速域での運動性に非常に優れている。一方、低速域での運動性についてはやや難があり、このため離着陸性能は従来機と比較して比較的悪いものとなっている。主翼前縁には翼端失速を防止するコニカル・キャンバーが付けられ、また後縁は昇降舵とエルロンを兼ねるエレボンとなっている。胴体はエリアルール理論を基に、機体の断面積変化を滑らかにするために胴体中央に窪みが設けられている。

本機の搭載するエンジンはアフターバーナー付きのターボジェットエンジンとなっている。ゼネラル・エレクトリック社によって製造されたこのエンジンは、小径化・小型化を目的として、当時すでに少数派となりつつあった単軸式が採用されている。圧縮機を高効率化するためにそのフィンが全可動式となっている他、チタン合金を積極的に採用するなど意欲的な設計となっている。これらの設計により、アフターバーナー使用時で75kNもの出力を発揮することができる。F-7はこのエンジンを双発で装備するため、最大マッハ2.4での高速飛行が可能となる。機体の推力重量比は1に達し、これは失速状態からも運動エネルギーを回復させるのに十分なエネルギーをエンジンが生み出すことができるということを意味する。

(搭載する大出力ターボジェットエンジン)

型式・派生型

F-7A

F-7Aは初期型であり、1960年代前半にかけて生産された。その後、全ての機体がF-7B型仕様に改修された。

F-7B

F-7Bは1960年代後半から生産が始まった発展改良型。以下、改良点を列挙する。
アビオニクス
対空捜索レーダーは、「アレス」が「アポロン」レーダーシステムに改良された。改良点は「1.ブローナアレイアンテナ化」「2.パルスドップラー方式の導入」「3.対地攻撃能力の増強」の3点である。これにより、ルックダウンで80km先の敵戦闘機を発見可能となった他、空対地ミサイルへの指令誘導、ペンシルビームによる洋上捜索、無誘導爆弾のための弾着点連続計算と投下点連続計算、合成開口によるマッピングなどの対地モードが追加された。

また、対地兵装として誘導爆弾の運用が想定されており、「ハンターアイ」照準ポッドの装備に対応していた。この「ハンターアイ」照準ポッドは、FLIRによる敵車両などの識別と、レーザー測距・追跡指示装置による攻撃位置への測距、攻撃目標の追跡、誘導爆弾やセミアクティブレーザー誘導ミサイルの誘導が可能だった。かなり大重量のポッドであるため、これは胴体中心線下に装備された。

(「ハンターアイ」、直訳すると「狩人の目」)

これらのアビオニクスの搭載により、「マスティフ」対地/対艦ミサイル?「マーヴェリック」空対地ミサイル?「ハウンド」対レーダーミサイル?などが装備可能となった。

この他、レーダー警報受信機、チャフフレアディスペンサー、ECMシステムを統合した先進的な自己防御システムを備え、これによって敵地対空ミサイルから逃れることができるようになった。

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