三一式重戦車 オニは、大日本帝国連邦陸軍の運用する重戦車。帝国陸軍の機甲本部技術局と中華民国の国営企業、中華光風鉄道?の共同開発として開発された。
 
性能諸元
全長8.65m
全幅3.2m
車体長6.92m
全高2.16m
重量48t
速度65km/h
行動範囲350km
主砲三式改十二糎戦車砲(56口径120mm滑腔砲)×1
副武装一六式汎用機関銃?×2
エンジン三菱ハ-320 出力1,320馬力
(水冷2ストロークターボチャージド・ディーゼル V型8気筒)
乗員4名
 

概要

アメリカのT-70戦車登場によるショックは、全世界に複合装甲の有用性を知らしめた。その防御力に対して、二一式重戦車は1km以内で車体正面を貫通することができたものの、少しでも角度が付けば貫徹は不可能であった。また、同時に45度傾斜した120mm装甲というその正面防御がいかに時代遅れで、不十分であるかということも思い知らされた。これに伴い、陸軍機甲本部は二一式重戦車を広範に改修した新型重戦車の開発を決定する。元から複合装甲などの新技術の研究は行われていたもののその水準は到底制式採用に至るものではなかった機甲本部の技術研究であったが、これに多額の資金を投じて、また中華民国の独自研究とも協力しつつ1年半という急ピッチもいいところの速度で研究を完了させた。未だに不十分な点も多いものの、帝国陸軍で初めて複合装甲や滑腔砲を全面的に採用した戦車となった。1971年12月に制式採用し、制式名称の三一式重戦車と秘匿名称オニが付与された。
 

設計

火力

大量に在庫が余っていた、三式十二糎高射砲を改修して滑腔砲とした三式改十二糎戦車砲を主砲として使用する。これは従来の硬芯徹甲弾、徹甲榴弾、穿孔榴弾(タ弾)の他に有翼徹甲弾を使用することができるものである。本砲の採用に際して新たに設計されたこの有翼徹甲弾は劣化ウランとチタンの合金が使用されたAPFSDSで、縦横比12:1の砲弾としては細長い形状をしている。これにより、傾斜していない均質圧延鋼板480mmを1km先から、350mmを2km先から撃ち抜くことができる。硬芯徹甲弾を使用しても前級と変わらず、1km先から320mmの装甲を撃ち抜くことができる。歩兵支援用には前級に引き続いて一六式汎用機関銃?を砲塔上部の機銃架に1挺、砲塔同軸に1挺装備する。砲塔上部のものは対戦車擲弾に付け替えることもできる設計も引き継いでいる。
 

装甲

セラミック、劣化ウラン合金、均質圧延鋼板を組み合わせて構成される複合装甲である。セラミック装甲は熱硬化性樹脂と高強度繊維強化プラスチックを裏打ち部材として使用し、金属製の小プレートを形成し、これを複数の区画に分けて大プレートを形成して装甲とする。このセラミック装甲を均質圧延鋼板で挟み、また一部で増加装甲として使用することによって防御性能の向上を狙っている。正面装甲は前級の45度から更に傾斜が強化されて60度となり、均質圧延鋼板にサンドイッチされたセラミック装甲と劣化ウランプレートによって硬芯徹甲弾などには均質圧延鋼板換算360mm、穿孔榴弾には同じく均質圧延鋼板換算で500mmの防御力を有する。砲塔正面は30度傾斜していて、正面装甲と同じ材質で作られた基本装甲とセラミック装甲を楔型に配置した増加装甲より成っている。

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